両極を愛する

自分の中にいくつもの人格がいる。

これを”オルターエゴ” と呼ぶそうです。

 

幼い頃から何かが決定的に違う

歪んでねじれてしまっているような

この世界に生きていること自体に違和感があって、

不快でどうしようもなくて

いなくなりたい衝動に襲われることがありました。

 

でも現実なのか幻なのかよくわからないこの世界で生きていくために

映画や本で見た人格を学んで、召喚する方法を身につけてきました。

そうやって場面場面に求められていることを段々キャッチして

武装することで自分を守ってきた気がします。

 

そんな風にしてきたから

久しぶりに会う人には誰だか気づかれない、

変わってしまってわからないと言われる。

 

それはそうだ。

もう以前の私ではないのだから。

 

その時々で外見も振る舞いもすっかり違う人。

 

でも私は私だから本当の自分も知っている気もする。

ひょっとすると混乱していることもあるかもしれませんが、

 

優しく穏やかな波、そこに憧れ、落ち着いている時もあるし、

壊れてしまったような、刹那で狂気的な自分に気づいて傷つけたくもなる。

 

この世界は陰と陽の両極で成り立っているから、

これは私だけじゃないと思う。

みんなまったう違う人格をうちに秘めていて

少なからず混乱して苦しんでいるんじゃないだろうか。

 

でもやっぱり社会の中で

その時々で適応するオルターエゴで生きるのは疲れる。

 

少しだったら耐えられるけど、

なんだか自分に嘘をついているような、

その乖離が大きくなるにつれて

どんどんおかしく、転げ落ちていくような、

そんな感じがして苦しい。

 

静かに、自分に戻れる瞬間が少しでも多い方がいい。