最近、めっきりNetflixにハマっている。
わかっていても、カンナムID、その年私たちは、愛の不時着、ウヨンウ、二十五、二十一
と割とキラキラとした韓国ドラマを見尽くして(全部良かった、特にその年私たちは)
昨日見切ったのは「私の解放日誌」。
かなり暗ーいトーンで描かれる1話になんだか嫌な気分でずっと放置してたけど
今まで見た中で一番良作だと思える作品に出会えたと思っている。
映画も含めていつまでも、そして何度でも見返したくなるような作品があるが
それもその中の一本に入るだろう。
終わり方も含めてなんだかスッキリしない、
何か大きなことは起こらないし、
イライラするような変な登場人物が淡々と鬱屈した日々を送っているようなドラマだけど
そこが好きだった。
日常生きていたらキラキラしたことなんて滅多に起こりやしない。
そんなのはSNS上だけで繰り広げられている虚像の世界だ。
そんな一瞬を切り取った嘘の場面を
鬱々とした自分の生活と比べて
それが永遠と続くかのように錯覚して頭を擡げる。
でも実際はそうじゃない。
生きている間の9割、いやそれ以上に苦しいことが続く。
そんなみんなが抱える思いを、
共感できる、ぐさっとくる言葉たちで私たちを救ってくれる。
台詞や空気感が生々しく、
平凡で、
でもそれは優しく、穏やかに私たちを包んでくれる。
寂しくなったらみんなこういう思いを抱えて、
それでもなんとか生きてるんだよねって見返したくなるそんなドラマ。
出会えてよかった。
私も「崇め」、「崇められて」みたいな。