世の中にまだはびこる「がんばろう」「向き合おう」「向上しよう」
みたいな精神論、それを良しとして崇める雰囲気。
頑張っている人は素敵だし、
努力して何かをどうしても手に入れたい人はそうすればいい。
私も昔、自分のおかしさに気づいてからずっとそれを補おうと
努力して必死に生きてきた。
勉強、いい子でいること、人に尽くすこと。
真面目ルートに乗って頑張ってきたし、
常に崇高な目標を持って進んできた。
だけどそうやって、
問題が起きたら、壁が立ちはだかったら
その都度思い切り向き合ってそれを跳ね除けようと解決しようとしてきた。
嫌なことから目をそむけない、
現実と向き合う。
こういうことが美徳だと思ってきたから。
逃げるなんてダメ、かっこ悪い、逃げたら負けって思って生きてきた。
でもそうやって必死に頑張り続けて、
問題にを直視してきた結果、どうだろう。
傷は深くなり、しんどくなって
自分がもっと嫌いになって生きるのが辛く苦しくなっただけだった。
人と話すとき、カフェで向き合って話すのはしんどい。
緊張するし萎縮して本音は出ない。
少し距離をとって横並びで歩いた方が自然でいられる。
何か困難なことが目の前に現れたとき、
逃げてもいいなら、これはどうでもいいのよって
スルーした方がよっぽど心に優しい。
大抵の問題は逃げても問題ないのだから。
全ての経験には無駄がないという。
だけどこれまで経験した出来事で、そこまで重要だったことも逆にない。
もっと気楽に、全てのことに深い意味をつけずに、
嫌な情報から目をそむけて生きてもいいんじゃないかな。
そんなにあくせく生きたってどうせ死ぬんだから。
たった一度きりの人生なんだから頑張りすぎない方がいい。